あいまいな記憶
僕らの記憶はあいまいで
君と出会って君の笑顔にドキドキしたことも
君と手をつないで歩いたことも
二人並んでベンチで語り合ったことも
理由もなく怒ってしまったことも
本当はなにもなかったのかもしれない
記憶という勘違い
自分が脚色した現実
群青色の過去の思い出
すべてが幻でなかったと誰が言い切れるだろう
きょうも、ありがとう
何か大切なものが変わってしまった
逃避行かもしれないけれど
別な世界へワープした気分
僕の中で何かが変わった
きょうも、ありがとう
昔のままの笑顔
近くの駐車場で
久しぶりに友人に会った
僕の人生に大きな影響を与えてくれた一人
「また、一緒に飲もうや」
彼の髪はすっかり白くなっていたが
笑顔は昔のままだった
きょうも、ありがとう