大晦日

きょうも明日も
ただの一日に違いないけれど

それぞれの歩みにただ感謝

飛行機雲

それでも
いつか何処かで
君に再会できるまで

雪の日の思い出

雪の日の午後は
君のことを思い出す

無事に家に着いたかい？

晩秋のトキメキ

あの夏に置きざりにされた
黄色く輝くときめき

晩秋の朝
なぜか胸が苦しくなる

かおりの記念日

赤黄色の秋を深呼吸

ぼくは
来るはずもない君を待っていた
あのトトロの木の下で

あの時と同じこの場所で
空を見上げて風に吹かれ

どこからか
君の懐かしい呟きが聞こえた気がした

君はいまでも空を見ているかい
風の音を聞いているかい

10月30日
香りの記念日

そう
きょうは
かおりの記念日だったんだ

元気かい

元気かい
呟いてみる
曇り空

想いは実現する…雲を消す

きっと
想いは実現するんだよ

空を見上げ
青空に浮かぶ小さな雲を一つ選んだ

あの雲を消そう

強く、しかし力まず想念を送る

３分後
雲は消えていた

想いは実現する
きっと

あとは
それを信じるだけなのさ

人生

すべては昨日の出来事

再会の日

あの人は出会えただろうか
遠い思い出の人と

いまごろ二人して
再会を喜んでいるだろうか

永久の別れに

きょうも太陽は上り
新しい一日が始まる

昨日までとは違う一日
あの人が旅立ってしまった
新しい一日

言葉を交わすこともできず
顔を見ることもできない
あの人は今はどの辺を漂っているのだろう

憎しみは
今は悲しみに変わり
あの人の笑顔だけが懐かしい

またどこかで…
さようなら